30歳で飲食業界でしか社会経験のない奴が整備士という仕事。
こんにちは
sipelです。
今回は私が転職活動中に受けた整備士という求人に応募したことについてこういう会社もあったなということを書いて記録しようと思います。
私の転職活動はエン転職という転職サイトを使って転職活動を行っています。前職の時職場環境に満足せず、なんとなくエン転職にプロフィール登録を行い、会社を辞めた後も履歴書などを登録していたので簡単に転職活動を始められるということで辞めた後もほぼメインで使っています。そのエン転職ですがスカウトメール機能というものがあり、時折企業からメッセージが届きます。内容は一斉送信みたいな定型文がほぼすべてですが、そんなスカウトメールの中にあった整備士という仕事に私はなんとなく応募しました。
すぐに返信をくれ、エン転職内でメッセージのやり取りを行っていたのですが、
内容が定型文ではなく個人みたいな内容だったので面接に行くことにしました。
なんとなく話を聞きに行こうと軽い気持ちで応募し、面接地まで向かいました。
そこの会社は郊外にあり、私の自宅からは片道車で1時間という場所でした。
私は車を持っていたので面接当日は車で向かい、近くの駐車場に停めて面接地に向かいました。
事前に会社のことを見ておこう見てみると本当に小さな会社で地域の町工場みたいな感じでした。いい雰囲気だなと思い面接を行ったのですが、最初は副社長と軽い雑談みたいなのをしていてとてもアットホーム感を味わいました。
「30歳で他業界にチャレンジしようってすごいね。私はこの会社に20年くらいもう働いているよ。でもうちの仕事は未経験でも簡単な仕事をまずは振っていくし、何より人間関係が良い会社でね。いい意味なのか悪い意味なのか癖のある人間がこの会社にはいないのよ」
そんな会話で気持ちのいい雑談をしていました。
社長が面接に来ると社長は腰が低い社長の印象でした。話し方はとてもやさしくでも雰囲気は昭和の考え方のおやじみたいな人で好感の持てる人でした。
話をすると副社長と同じようにここの会社はいい人間関係で癖のあるやつはいないと言いました。
話をしているとふと疑問に思うことがあり、私は質問しました。
「これは採用ということでいいのですか?」と
そしたら社長は
「うちはいつでもウェルカム。若い社員が欲しいし、世代交代も考えていたのでいつでもいいよ」
という返事でした。
あっさり内定をもらったことにまずは喜び、それでももう少し会社のことを知りたいと
「私未経験ですので、なにか勉強しておくことはありますか?」
と、社長は
「そんな事前に勉強することはないよ。徐々に仕事に慣れていってくれればいい。先輩社員のフォローの仕事だしそれを見てできるようになればいいし。うちは悪い意味ではないが緩い会社だし。そんなかしこまらなくても大丈夫。」
という返答でした。
なんだか嬉しさと不安が両方襲ってき複雑な気持ちでした。
社長が
「うちの社員は大手から転職してくる社員も多くてみんなのびのびやってるよ。大手のようなそんなかしこまった仕事はないし、いろんなことが経験出来て大手ではなかなか味わえない経験ができると思うよ。直近で入社した社員は大手の会社にいたのだが、自分のやりたいことが出来ないという理由でうちの会社に来た人もいる。」
その時私は大手にいたのだからさぞバリバリ仕事する系の感じの人なんだろうなと思った。
そのあと工場見学を社長と一緒にしたのだが、その時に先ほど紹介してくれた社員と挨拶をした。
見た目はオタクみたいな人でいかにも機械いじりが好きそうな感じで私が想像していた人物像とはだいぶ違った印象の人だった。そういう社員にとても好感が持てた。
私も飲食業界で働いてきたが、根は内気で趣味はゲームと基本インドア派でコツコツタイプかなと自分で自分を分析していたからだ。
そういった自分なので先輩社員がさらに上のコツコツ系に見えたのは、ここでは人間関係で苦労することはないかなと思い好感が持てた。
工場見学をしているときに20歳くらいの若い社員がいて、その人に挨拶をすると、そのあとその社員が工場で煙草を吸い始めた。
その時は衝撃だった。
社長が
「実は今人手不足で、人が足りないので息子を働かしている。息子だから多めには見ているが基本勤務中は煙草は禁止ね」
本当に緩い会社なんだなと思った。
そのあと事務室みたいなところで社長と二人きりで煙草を吸いながら話をした。
アットホームな職場だと思った。いつから働けるという質問に私は
今月までは考えさせてくださいと返事をし面接を終えた。
社長が
「年末で早く入社すれば忘年会で祝おうと考えていたのだが、迷惑なら参加しなくてもいいし、変にプレッシャー与えているわけでもないからじっくり考えて。」
本当に社員思いのいい社長さんだと思った。
こんな職場環境で働きたいと思った。
ただ気になったのは週6勤務の一日8時間労働。8時間労働はよくて、週6というのが気になった。あとは車で1時間という通勤。しかもその通勤路は普段混んでいる通勤路なのでもしかしたら普段はもっと混んでいるかもしれない。
あとはやっぱり仕事のやりがいだった。今まで飲食経験しかないので、基本建物の中での仕事である。それに比べ工場勤務での仕事は外ということなので夏暑くて、冬寒いという環境。
本当に悩んだ。社長がいい人なだけに本当に悩みました。次の職場でできれば最後の転職にしたいと考えているだけに悩みました。
給料も少なく、小さな会社なので昇給も望めない。ましてや30歳で未経験の分野に飛び込んでいるからなおさら昇給は厳しい。それに週6を毎日往復2時間かけて通勤する。
ですが、転勤もないだろうし、人間関係で悩むこともない。仕事に慣れてきさえすれば、安定して自分のペースで仕事もできるだろうし。
体力が続く限り年を取っても仕事はあると思うし。
悩んだ結果私は採用を辞退しました。
私は一体何がしたいんだろう。次の内定先があるわけでもないのに。こんなことしていたらずっと無職が続くかもしれない。
いまだに人生の軸というものが定まっていないし、割り切れずにモヤモヤとした日々を過ごしている。
「最善の選択というは誰にも分らない」
分かろうとする行為は無駄であると。
今はとりあえず採用をもらえる会社に勤務することが最善かもしれない。
でもそれじゃ前職のように長時間労働で続かないかもしれない。だからもっと労働環境が良い仕事を探し続ける。でもそれだけじゃだめでやりがいも感じたいし、人間関係でも悩みたくない。転勤は嫌だし自宅からも遠いのは嫌だ。
前者のほうが最善に今は見えてくる。
ここにそのようなことを教えてもらったような会社のことを記録したいと思う。
sipel